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視覚障害者の世界を広げる新しいアシストの形

視覚に障害がある方に、遠隔の専門オペレーターが「声の視覚情報」を提供するサービスが4年前に誕生しました。大阪・関西万博の鳥取県ゾーンでも無料体験エリアが設置されるなど、多くの企業や自治体からも活用を期待されています。

Index

見えない、見えにくい方の困りごと

視覚障害は「情報障害」とも言われています。これは、必要な情報へのアクセスが困難であることを意味します。

例えば、目的のお店の近くにいても、入口がどこにあるのか分からず、人に尋ねる必要があるかもしれません。近所のコンビニでアイスを買いたいと思っても、どのような種類があるのか確認するには誰かのサポートが必要です。

誰もが思い立った時にすぐ行動できるような社会にしたい。そのような思いから、SOMPOグループでアシスタンス事業を担うプライムアシスタンスが始めたサービスが、アイコサポートです。

デジタル技術と人の力を融合

スマホのアイコサポートアプリを起動すると、遠隔のオペレーターにつながります。位置情報とカメラの映像をオペレーターが確認し、周囲の状況を「声の視覚情報」として伝えます。

個人情報をしっかり管理してくれているので安心。

利用者の声

視覚障害者が日常で困るさまざまなシーンで、アイコサポートは役立ちます。道に迷った時の案内や買い物中の商品説明だけではなく、外出前の身だしなみのチェック、役所からの重要書類の要約や預金通帳の確認など、他人に頼みにくいサポートも可能です。アイコサポートは、インクルーシブな職場環境の実現にも貢献しています。

例えば、視覚障害者はパソコンの読み上げソフトなどを活用し、業務上の資料とメールの確認やソフトの操作が可能です。それでも読み上げソフトが対応できないウェブサイトやレイアウトも多々あり、アイコサポートを活用することで、業務をよりスムーズに遂行できます。忙しそうな同僚に気を遣って、タイミングを見計らう必要もありません。

大手総合ファッション企業ワールドとの実証実験(2022年)

いつも周りに気を遣っていたけど、自分でできることが増えて自信がつきました。

利用者の声

もっと自由に出かけられるように

私がこのサービスを始めたきっかけは、ある視覚障害者の言葉でした。

「もう何年も、何も準備せずに思いつきでふらっと外出したことがない気がする」

専門のオペレーターが、視覚情報を伝えます。

歩行訓練などを受け、ひとりで外出できる視覚障害者も、商品の表示を確認したい時や、自分のペースで選びたい時など、ちょっとしたサポートが必要な瞬間があります。また、視覚障害者の移動を支援する同行援護サービスは基本的に予約制のため、突発的な用事には利用できないことがあります。

生活の質が確実に上がった。

利用者の声

もっと自由に、気軽に外出したいという意欲を持つ視覚障害者にとって、手軽に利用できる遠隔サポートサービスへの潜在的ニーズは非常に高いと感じています。

誰もが能力を存分に発揮できる社会へ

アイコサポートは、2021年に個人向けサービスをスタートし、2023年には法人・自治体向けサービスを開始。視覚障害者の雇用を積極的に推進している化粧品メーカーの資生堂での導入をはじめ、歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」との協業など、民間企業からの注目度が高まっています。

また、鳥取県では県内全域でアイコサポートが使えるようになり、神奈川県厚木市では視覚障害者向けの包括加入プランが導入されるなど、自治体における本格的な導入事例も増えています。

“安心・安全・健康”であふれる未来に向けて、障害の有無にかかわらず誰もが能力を存分に発揮し、やりたいことにいつでもチャレンジできる社会づくりに貢献したいと考えています。

SOMPOグループでアシスタンス事業を担うプライムアシスタンスが提供するアイコサポート。視覚障害者の生活の質向上を目指し、アプリを通じて専門のオペレーターがサポートするサービスです。
詳細内容と使用事例

藤田玲子

藤田玲子

プライムアシスタンスのビジネス開発部営業推進室にて「アイコサポート」を担当。本取組みで、SOMPOグループ横断の社内表彰SOMPOアワード2022のカテゴリー最優秀賞を受賞。

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