SOMPO ホールディングス
HOMESTORIES

1976年、新宿の地に誕生した一つの超高層ビル。末広がりのフォルムが特徴的なこのビルは、損害保険会社の本社社屋にふさわしく、視覚的・構造的に安心感を与えるものとして、新宿のランドマークとして親しまれてきました。多くの人々が行き交い、文化を育んできたこの場所は、半世紀を経て今、新たな未来へのバトンをつなごうとしています。

Index

新都心に誕生した「防災モデルビル」の思想

1976年、安田火災海上(現・損保ジャパン)の本社ビルとして竣工したこの建物は、「日本の城の石垣」をモチーフとした末広がりのフォルムを特徴としています。安定感のある外観は意匠的な美しさにとどまらず、あらゆる方向からの地震エネルギーを受け止め、そこで働く人々と大切な機能を守るという防災思想を体現したものでした。

新宿の夜空に安心を灯す損保ジャパン本社ビル

当時の最先端技術と構造設計を結集し、「災害から守るオフィス」という明確な使命をもって建てられた新宿本社ビルは、新宿副都心の発展を見守りながら、半世紀にわたり変わらぬ存在感を放ち続けています。

保険会社が火事を起こしてはなにもならない。ともかく防災面には万全の注意を払ったつもりです。

安田火災海上保険
元 代表取締役社長
三好武夫
昭和51年社内報「とびぐち」内の新本社ビル対談より
防災センター(竣工当時)

時代を先取りしたインテリジェント・ビルの挑戦

築50年を迎えた現在から振り返っても、新宿本社ビルの設計思想は先進的でした。竣工当時から、ビル内設備を一元管理するビルコンピュータを導入し、省力化やエネルギー管理を実現。さらに、ゴミの密閉搬出設備など、公害防止や環境負荷低減を意識した仕組みも備えていました。

窓清掃の自動化に代表されるように、働く人の安全や効率を高める工夫が随所に施されていた点も特長です。こうした「人を中心に考える技術」は、今日のサステナビリティやスマートビルの考え方にも通じるものであり、新宿本社ビルはその先駆けとしての役割を果たしてきました。

そして、このビルに込められた「先進性」と「人を思う心」というDNAは、「”安心・安全・健康”であふれる未来へ」というパーパスを掲げ、DXや新規事業に挑戦し続ける現在のSOMPOグループの企業活動そのものに、深く受け継がれています。

人と文化を育んだ、新宿のランドマーク

このビルは、単なる業務の場にとどまらず、人と文化が交差する場所でもありました。42階に設けられた美術館や館内に展示された彫刻は、オフィス街に文化的な潤いをもたらし、多くの人々の記憶に残る風景をつくってきました。

また、和室や診療室などの福利厚生施設が整えられていたことは、社員同士の交流や心身の健康を重視する当社の姿勢の表れでもあります。効率や合理性だけでなく、効率や合理性だけでなく、一人ひとりの人間性を尊重し、豊かな心を育むという考え方が、50年前からこの建物の中心に息づいていました。

私、社員の健康ということは、日頃から実にやかましくいっているんです。ともかく、病気になったら完全に治しなさい、と。

安田火災海上保険
元 代表取締役社長
三好武夫
昭和51年社内報「とびぐち」内の新本社ビル対談より
当時37階にあった和室が社員同士のコミュニケーションの場の一つ
当時42階にあった東郷青児美術館(現・SOMPO美術館)

次の50年へ――広がる「場」の連携と変わらぬ役割

2027年2月を目途に、SOMPOグループの本社機能の一部は虎ノ門へと移転します。それに合わせて、新宿本社ビルは損保ジャパンの新たな働き方を支える場所として、竣工当時の思想を踏まえた、ウェルビーイングや心地よさを実感できるオフィスビルに進化させていきます。新しい視点での進化を進めることで、これからも新宿のランドマークとして、この地と共に歩むことを目指していきます。

新宿で培ってきた強固な基盤があるからこそ、新たな拠点への挑戦が可能になる。二つの「場」が連携し、それぞれの役割を果たしながら、次の時代に向けた価値創造を支えていきます。

新宿のランドマークとして半世紀。これからも、この街とともに。

新宿本社ビルに受け継がれてきた先進性や「人を想う心」は、創業以来変わらない私たちのDNAの一部です。1888年に日本で初めての火災保険会社として誕生した当社の創業から現在までの歩みはこちらをご覧ください。
ブランドヒストリー

近藤絵梨香

近藤絵梨香

ファシリティマネジメント部構築計画グループ所属。本社ビルを始めとする損保ジャパンの都内拠点の不動産を担当。

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