多世代をつなぐ場としてのSOMPO流 子ども食堂
一般的な子ども食堂は、子どもたちへ食事を無料で提供することを通じて、貧困世帯の支援を目的としています。一方で、「SOMPO流 子ども食堂」はこの概念をさらに発展させ、SOMPOケアが運営する全国470カ所の介護付きホームなどを地域住民の多世代交流拠点としています。ご利用者さまと子どもたちの交流機会を生み出し、ご利用者さまの活力や笑顔、スタッフの働きがいの向上などにつながる、新たな形の地域共生をめざしています。
このSOMPO流 子ども食堂は着実に地域に根ざし、提供食数が7月に累計5万食を達成しました。介護事業のプロフェッショナルであるSOMPOケアが、なぜ、子ども食堂に取り組むのか?それは、単なる食事提供にとどまらない、地域共生社会の実現に向けたSOMPOグループならではの挑戦がそこにあるからです。
SOMPOグループがこの取組みを始めたのは2022年7月。全国で実施し、これまでに延べ5万2000人を超える子どもたちが参加し世代を超えた交流を深めています。「介護施設で子ども食堂」と聞くと意外に思われるかもしれません。しかし、まさにここに「SOMPO流 子ども食堂」の独自性と、地域共生社会実現への強い想いが込められています。

SOMPO流 子ども食堂は、単に食事を提供する場ではありません。参加した子どもたちは、食事の配膳や下膳、消毒などの介護職の仕事を体験し、食後は一緒にレクリエーションを楽しみます。介護施設が拠点となり、施設のご利用者さまと地域の子どもたち、その保護者が世代を超えて食卓を囲み、共に時間を過ごすことで、温かい多世代交流の輪を育んでいるのです。
SOMPO流 子ども食堂が生み出す多角的な効果
SOMPO流 子ども食堂は、関わる全ての人々に良い変化をもたらしています。
- ご利用者さまの変化【笑顔と生きがい、そして活気】:子どもたちの元気な声や笑顔は、ご利用者さまの生活に大きな活力を与えています。「子どもの声が聞こえると元気が出る」「次に会えるのが楽しみ」といった声が聞かれ、笑顔や会話が増えるだけではなく、子どもたちと一緒に体を動かすことで、心身の健康にも良い影響を感じていただいています。
- 子どもたちの変化【出会いと学びの機会】:子どもたちにとって、子ども食堂は皆で温かい食事を囲むだけでなく、多様な世代の大人と触れ合い、介護の仕事体験を通じて視野を広げ、社会性を育む貴重な機会にもなっています。
- 保護者の変化【負担軽減と地域とのつながり】:共働き世帯など忙しい保護者にとっては、地域との新たなつながりや、子育ての悩みを共有できる憩いの場となっています。「地域に頼れる場所ができて安心する」という声も多く寄せられています。
- スタッフの変化【働きがいと社会貢献の実感】:SOMPOケアのスタッフも、子ども食堂の運営を通じて大きな働きがいを感じています。介護の専門職として地域に貢献できる喜びや、ご利用者さまと子どもたちの温かい交流、家族からの感謝の言葉が、日々の業務に新たなやりがいと活力をいただいています。

グループが誇る「連携の力」で広がる活動

累計5万食達成という大きな成果は、SOMPOグループの強固な連携があって実現しました。
SOMPO流 子ども食堂には、グループ各社の社員がボランティアとして参加し、地域に根差した活動を展開しています。さらに、損害保険事業で培った知見を活かし、損保ジャパンが子供たちに防災教育イベントを実施。
提携先のRIZAPとは健康増進イベントを協働開催するなど、グループ各社との連携を拡大。女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」とのパートナーシップでは、選手が子ども食堂を訪問し、座りながらできる「フットゴルフ」を楽しむなど、活動の幅を広げています。
こうした多角的な連携により、SOMPO流 子ども食堂は、単なる食事提供の場を超え、地域全体を巻き込みながら、多世代交流と地域共生社会の実現に向けた重要な役割を担う存在へと進化しています。

写真提供者:WEリーグ
未来へ向かって:持続可能な地域共生社会の実現へ
今後も「SOMPO流 子ども食堂」を継続的に拡大し、10年後、20年後も地域の未来を支える活動として発展させていきたいと考えています。グループ各社との協働をさらに強化するとともに、NPO法人や他企業、行政や教育機関などと連携を深めながら、子どもやご利用者さま、働くスタッフはもちろん、全ての世代に安心を与え、活力を生み出す拠点づくりに、取り組んでいきます。




