温かなオレンジ色に込められた願い
9月21日は、世界アルツハイマーデー。新宿の損保ジャパン本社ビルは、毎年この日に認知症への理解と支援を呼びかけるシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップされます。今年2026年は、当社がこの取組みに参画して10周年の節目を迎えるはずでしたが、あいにく台風の影響でライトアップは中止を余儀なくされました。
認知症に対する誤解や偏見を減らし、認知症になってもその人らしく暮らせる社会をつくりたい。
灯りはともせなくとも、その想いの灯りは消えません。これまで紡いできたこの啓発活動の灯りは、これからも守り続けていきます。
「恐れるもの」「隠すもの」から、「ともに生きるもの」「語り合うもの」へ。
この10年で認知症をめぐる社会の意識も少しずつ変わりつつあります。
認知症になっても、安心して暮らせる社会へ
私たちは、認知症になっても住み慣れた街で安心して暮らせる「共生」と、日々のちょっとした習慣を通じて「認知症に備える」活動を続けてきました。
保険事業を主軸としてきたSOMPOグループが認知症との共生に取り組むのは、人生100年時代において、病気・事故だけでなく、認知症や介護まで含めた様々な不安に寄り添い、その人らしい生き方を支えたいと考えているからです。
少子高齢化社会の中で、世の中には現代型のリスク(不)が生まれています。それが、「健康」・「介護」・「老後資金」の3つの「不」です。これらの3つの不の解消を目指し、生命保険や介護事業における知見・データ・サービスをつなげ、グループの今後の成長の柱となるビジネス領域としてSOMPOウェルビーイングを2025年に本格始動させ、同年には同名の新会社も設立しました。

広がる、認知症への備え
認知症は、「恐れるもの」ではなく、日々の生活を通じて「備えることができるもの」へ変わりつつあります。 今年7月にロンドンで開催された、認知症予防研究の国際会議「WW-FINGERS Network Meeting at AAIC 2026」では、神戸大学とSOMPOグループの「J-MINT PRIME Tamba研究」の長期追跡結果を報告。SOMPOウェルビーイングは、この研究に基づいた認知機能低下予防の社会実装モデル「コグー(Co-good!)」の全国展開について発表しました。
認知機能維持・改善効果と医療費削減への示唆
神戸大学がSOMPOホールディングスと共同で実施した「J-MINT PRIME Tamba研究」の長期追跡結果と医療費削減の可能性について発表しました。
- 多因子介入プログラムの介入群は、対照群と比較して18か月後の認知機能スコア変化量において41%の改善効果が認められました。
- 18か月の研究終了後も自主的に運動を継続した参加者は、5年経過時点でも介入開始時より高い認知機能を維持していました。
- 運動を継続した参加者は、中強度以上の身体活動量が多く、心拍数を上げる運動の習慣化が認知機能維持に大切であることが示されました。
- 介入プログラムに参加したグループの実際の年間医療費は、要介護リスク予測値から推計された期待医療費に比べて47%削減されていました。
詳細は、ニュースリリースをご覧ください。
運動、認知トレーニング、栄養指導、生活習慣病対策を組み合わせた多因子介入プログラムで、高齢者を対象に18か月間実施した兵庫県丹波市では認知機能の維持・改善効果が検証されています。

研究で得られた知見を、地域へ、そして一人ひとりの日々の暮らしへ。こうした取組みを通じて、SOMPOグループはこれからも、様々な地域、パートナーとともに、誰もが自分らしく年を重ねられる社会の実現を目指して取組みを続けていきます。



