現場で育む自立と協働
CSOラーニング制度は、大学生・大学院生が環境CSO(Civil Society Organization:市民社会組織)の現場で7カ月間活動する有償実践型インターンシップです。本制度で大切にしているのは、単なるボランティア活動や職場体験にとどまらず、学生一人ひとりが実際の課題に向き合い、自分に何ができるかを考えながら、責任を持って主体的に取り組むことです。そうした経験を通じて、自立と協働の力を育むことを目指しています。
インターン活動が始まった初期の段階で行う夏期合宿は、対面での交流を通じて学生同士が絆を深め、これからの活動に向けた土台をつくる大切な機会です。

実践者との出会いが視野を広げる
今回の夏期合宿では、25年以上にわたり1,453人の環境人材を送り出してきたCSOラーニング制度と、SOMPOグループが気候変動や生物多様性などを統合的に捉える「SOMPO Earth Positive Actions」のもとで協働するネイチャープレナー・ジャパンをつなぐ企画として、自然や環境課題に向き合う実践者を招いたワークショップを行いました。
参加学生の中には、環境に関心を持ちつつも、具体的な活動や将来像はこれから模索していくという人も少なくありません。環境保全やボランティアにとどまらず、多様な形で社会課題に関わる実践者の姿に触れることは、学生の視野を大きく広げます。
自分の関心をどのように社会につなげられるのか。
その多様な選択肢を実感してもらうことも、今回の企画の大きな狙いです。




対話を通じて気づきを自分ごとに
当日は、NPO法人ETIC.リードコーディネーターであり、一般財団法人ネイチャープレナー・ジャパン理事も務める倉辻悠平さんの進行のもと、環境課題への関心をそれぞれ異なるアプローチで社会につなげてきた2人の実践者が登壇しました。研究、NPO、国際機関、メディアを横断して活動するNPO法人ROOTs代表理事/IUCN日本委員会副会長の安家叶子さんと、酒造りを通じて地域活性化や生物多様性保全に取り組むやまね酒造株式会社代表取締役の若林福成さんです。
学生たちは、2名のゲスト講師から出されたテーマについて意見を交わし、グループごとに発表を行いました。講演を聞くだけでなく、自分の考えを言葉にし、周囲の意見に触れることで、気づきはより具体的なものになります。異なる関心や経験を持つ仲間との対話は、今後のインターン活動や学生が主体となるミニプロジェクト企画を推進する力にもつながっていきます。
興味や思いを共有できる人と一緒に行動することで、大きなことにも取り組めると学びました。
CSOラーニング制度 参加学生
倉辻さんは、「あなたのチャレンジを待っている人は、思わぬところにいます。やってみれば誰かが応援してくれる。だから、臆せず一歩踏み出してほしい」と学生たちへメッセージを送りました。
自分では考えつかなかった生き方や選択肢が、世の中にはたくさんあることを知りました。
CSOラーニング制度 参加学生
実践者のリアルな体験談から、ビジネスを通じた環境課題解決の手法を学ぶとともに、仲間との対話を通じて、環境との関わり方や将来の選択肢を改めて見つめる濃密な時間となりました。

「木を植える人」を育て続ける
SOMPO環境財団は、「木を植える人を育てる」という理念のもと、次世代を担う環境人材の育成に継続して取り組んできました。CSOラーニング制度の修了生は、環境CSO、企業、行政などさまざまな場で経験を生かし、社会との関わりを広げています。2025年度には修了生のコミュニティプラットフォームも立ち上がり、世代を超えたつながりも生まれています。 今回の合宿で得た気づきが、派遣先での活動はもちろん、日々の行動や将来を切り拓く指針となり、学生一人ひとりが自分らしい一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。



